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  【2012年夏】東京から逃げ出します。どこに行こう…    【2014年夏】土地買っちまいました。 【2015年夏】ちょっと動き出します。
                       
   
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自分用のメモランダムとして当日書き残しておいたもの。

震災当日。

3月11日(金)

14:45分頃、打ち合わせ先へ向かうため、六本木の地下鉄の改札をくぐり、
ホーム階へとエスカレーターを降りていたところ、踊り場でいきなりゆれる。
立っているのが怖いくらいの揺れ。壁際による。

揺れが小さくなったタイミングで階段を登る。しかしすぐに強くなる。
立ち止まったり登ったりをしながら改札を出る。このときすでに、「大江戸線運行停止」
「エレベーター、エスカレーター使用中止」のアナウンス。もしかしてもう少し早い
タイミングで駅に行ってたら、電車の中に閉じ込められてたかもしれない。

地上に出る。騒然とした人たち。
そこから10メートルくらいのところにあるATMへ急ぐ。
電気が止まっていたら使えないなぁとおもったけど動いてた。とにかくお金を下ろす。

さてどうしよう、会社に戻るかそれとも…と思いながら、訪問予定先へ電話を入れるも、
案の定繋がらない。訪問予定先は地下鉄で二駅ほどのところなので、とりあえずタクシー
をつかまえて行くことにする(この段階ではまだ空車タクシーはたくさんあった)。

10分弱で訪問先到着。訪問予定時刻より7~8分遅れ。
エレベーターがとまっているので7Fまで階段。
訪問先の人にもびっくりされた。

訪問先には大きなTVがあって、そこでリアルタイムな津波の状況が流れている。
燃えながら流れていく家、船、車。波から逃げようと走る車。
現実とは思えない。思いたくない。映画だと思いたい。

みんな呆然としてTVを見る。
窓から下を見れば、ヘルメットをかぶって集団で歩き出すひとたち、
ビルの外で心配そうに見回している人たち。すでに空車タクシーは見当たらない。
お台場の火事の、黒い煙がもくもくとあがっているのがすぐそこに見える。

さてどうしよう。打ち合わせをバラして帰るべきか。おそらく相手も迷ってる。

しかしもし余震があったら、ビル(しかもガラス張りのビルばかり。すぐそこには
東京タワー)の谷間を歩いていたら危ない。ビルの中にいて万一潰れたとしても
机の下にもぐって空間さえ確保できれば何とかなるかもしれない。

電車は当分動かないだろうから、歩いて帰ることも覚悟したほうがいい。
明るいうちに歩いて帰るには今すぐに出たほうがいい
(しかしその場合は上記余震リスク)。
歩いて帰るのなら家までの途中にある彼の会社に寄るほうがいいかも。
彼の会社までここから恐らく小一時間。16時過ぎについても彼は仕事上および
立場上、すぐには帰れないと考えられる。

で、あれば。
打ち合わせをして、終わった頃に歩き出してとりあえず彼の会社まで行けばいいか。
もしかしたらその頃には電車が動き出すかもしれないし。

そう考えて「とりあえず様子見ながら打ち合わせやっちゃいますか」と打ち合わせ。
時々「ああゆれる」とか「うわ、大きい!」とか言いながら、そしてTVから流れる
現実とは思えない映像を横目で眺めながら、いま自分にできるのはこんなことしか
ないんだと思う。だんだん揺れに馴れてくる自分も恐い。

2時間半強で打ち合わせ終了。取引先を辞して、彼に「歩いて帰る」とメールして
歩き出したのが18:00少し前。歩き出してすぐ、飲み物を買っておこうとコンビニに
入る。混んではいたけれどお昼時のコンビニくらいの込み具合で、まだカップラーメン
なんかも結構あった。このときカップラーメンも買って置けばよかったとあとになって
思うのだが、飲み物だけ買った。

まずは日本橋目指して歩き出す。歩道には沢山のサラリーマンやOLたち。
虎ノ門あたりではもう沢山のひとの波。道の両側のビルからも沢山ひとがでてきて
人並みに合流し、それでもみんな赤信号を守って、信号が青になると流れ出す。
まるで川のようなひとの流れ。

彼に連れ出されてよく歩いていたのが良かったと思う。歩くこと自体も、
道筋にもほとんど不安はない。

19時ころ日比谷着。予定通りなのだけれど、彼からのメールで「食料確保」の
指示があって、コンビニ巡り。このころはもうコンビニは大混雑&おにぎりサンドイッチ、
カップラーメンの類はまったく残ってない。

ただ、家の冷蔵庫の中身を思い出し、かつ、お米もあるから電気が止まらない限り
なんとかなる。電気が止まったとしてもカセットコンロのボンベがまだ2本残ってるから
それでも何とかなるはず。

ビルの地下のコンビニなら路面店ほどには混んでいないのではないかと思い、
国際フォーラムの地下のコンビニで、レトルトのカレーとか中華丼の素なんかを
仕入れる。

19:30頃の国際フォーラムの地下は、もう壁に沿って座り込む人たち多数。
ここで夜を越すことを半分覚悟し始めた様子のひとたち。

彼の会社のそばで休憩&待機。ドトール、マクドナルドなどは17:30くらい
から軒並み閉店を始める。
20時頃彼と合流。家を目指す。街はいつもと変わらないように見える。
お家はどうなってるんだろうと思いながら歩く。

小一時間後、帰宅。
マンションの周りは全くダメージはない。びっくりするくらい何にも変わってない。
恐る恐る玄関を開けたけれど、家の中も、お品書き用ホワイトボードが落ちてた
のと、本棚の中のヨコに積み上げてた本がすこしずれてるくらいで全く何ともなし。

ごはんだけ炊いて、レトルトのカレーとサラダだけで夕食。
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非公開
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■ピアノレッスン履歴■

■教則本■
『HANON』(2008年9月〜
『BURGMULLER25』(2008年10月〜2009年8月)
『SONATINEN』(2009年9月〜2009年12月)

■課題曲■

(2008年)
1曲目:『桜坂』(5月〜6月)
2曲目:『A Whole New World』(6月〜7月)
3曲目:『Save The Best For Last』(8月〜9月)
4曲目:『愛の挨拶』(9月〜10月)
5曲目:『メヌエット(バッハ)』(10月)
6曲目:『ワルツ No.19 A Minor(ショパン)』(11月)
7曲目:『戦場のメリークリスマス(坂本龍一)』(12月〜2009年1月)

(2009年)
8曲目:『ロミオとジュリエット(ニーノ・ロータ)』(2月)
9曲目:『Minuet(Boccherini)』(3月)
10曲目:『My Favorite Things(The Sound of Music)』(4月〜5月)
11曲目:『Gymnopedie(E.Satie)』(5月)
12曲目:『Minuet(ビゼー)』(6月)
13曲目:『ライムライト(Terry's Theme from Limelight)』(6月〜7月)
14曲目:『Summer(久石譲』(7月〜8月)
15曲目:『Turkish March Jazz』(9月〜中断)
16曲目:『Sonatine Op.20 No.1〜3』(9月〜10月)
17曲目:『Bach Prelude No.1 in C Major BWV846』(10月)
18曲目:『Mozart Piano Sonata (K545) 1〜3』(10月〜12月)

(2010年)
19曲目:『Beethoven Sonata no.8 Pathetique 2nd Mov(悲愴)』(1月〜2月)
20曲目:『CHOPIN Valse(10番)Op.69, No.2』(2月〜3月)
21曲目:『CHOPIN Valse(9番)Op.69, No.1』(3月〜4月)
22曲目:『CHOPIN Valse(12番)Op.70, No.2』(4月〜5月)
23曲目:『CHOPIN Nocturne No.20』(5月〜6月)
24曲目:『CHOPIN Nocturne(2番)Op.9 No.2』(7月〜8月)
25曲目:『Je Te Veux(E.Satie)』(8月〜9月)
25曲目:『Fiy me to the Moon.(JAZZ)』(9月)
26曲目:『花のワルツ Tchaikovsky』(10月)
27曲目:『Schumann 異国の人』(11月)
28曲目:『Schumann トロイメライ』(12月)
29曲目:『Brahms Waltz in A-Flat Major(愛のワルツ)(2011年1月)
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